沖縄旅 3日目 首里城 斎場御嶽

世界遺産を行く

とうとう沖縄最終日。

今回宿泊した『ホテルグレイスリー那覇』

国際通りに面した立地抜群の、2016年に開業した比較的新しいホテル。

国際通りで夜遅くまで遊んでも心配いりません。

バス・トイレもセパレートで、ゆっくりお風呂に入れたのが良かったです。

しかし残念ながら、ツインのお部屋が狭かったのと寝具の汚れが目立ちました。

またまた沖縄料理満載の朝食。

2泊とも沖縄料理の朝食が食べれるホテルをわざわざ探しました。

ひとつひとつ手が込んだ手作りメニュー。 

ここにも沖縄そば。

この旅で沖縄そば、食べた食べた!どこで食べても美味しかった!

ホテルの沖縄そばを侮るなかれ。

デザートも少ないですが、ひとつひとつ手作りで美味しい!

紅芋タルトが美味しくて3つもいただきました。

1泊目のアラマハイナコンドホテルと比べると朝食の種類は少ないですが、一品一品の味はクオリティーが高く、大満足!

 

賑やかな国際通りとお別れして、『首里城』へ。

2000年12月に『琉球王国のグスク及び関連遺産群』に世界文化遺産として登録されました。

『首里城跡』は代表する関連遺産です。

以前訪れた時はまだ火災で本殿が焼ける前。

皆さん広場の隅を歩いて本殿に歩いて向かっているところ、まだ幼かった娘は本殿前の広場の真ん中を堂々と闊歩していました。

あの時と同じ青空の下に首里城は今ありません。

2000円札に描かれている守礼門は修復工事中でちょっとがっかり、、、

守礼門は沖縄戦で破壊され、1958年に復元されました。

守礼門を通り抜けるとすぐ左手に世界遺産『園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

もう難しくて読めません。

当時の国王が外出する時の安全をこの門の前で祈願しました。

以前ここを訪れた時は全くのスルー。

そういえばあったなぁ。

世界遺産になる重要な施設だったんだね〜。

ゆっくりしていられない!

開門の儀式を見たいので急いで走り抜けます。

なんとか間に合いまいた!

後開門(うけーじょー)と言われる開門を告げる儀式。

3人の琉球衣装をまとった男性が、ドラを鳴らして開門を告げます。

扉が開くと、、、

おっと、工事中の建物の壁に本殿がペインティング。

本当ならここで朱塗りの鮮やかな本殿がパッと見えるんでしょうね。

この首里城も高台に建てられているので見晴らしが良く、那覇の街の奥に海が見えます。

首里城火災の様子。

首里城の大規模な火災のニュースを見て、あの鮮やかな朱色の美しい首里城が燃えてしまった!!と衝撃を受けた記憶があります。

確か、沖縄戦で燃えてしまった首里城が再建されたのはつい最近だったような、以前訪れた時にはまだ綺麗でした。

復旧工事の様子が見えるように橋げたがかけられています。

今しか見れない首里城の現状です。

2026年の完成を目指し、急ピッチで復元工事が行われています。

首里城正殿の屋根に多くの焼き物を組み合わせて作った巨大な龍の装飾。

こちらも焼けてしまい、残ったパーツが展示されています。

沖縄の象徴ともいえる美しい首里城が無事に完成することを願って、募金箱が設置されているのを見ると募金しています。

沖縄県民のみならず、多くの人から再建が望まれている首里城、私も待ち侘びているひとりです。

本殿が完成したらまた訪れます!

売店で購入したミンサー織のコサッシュ。

首里城の本殿の朱色をイメージした鮮やかで、かつ落ち着きがある色に一目惚れ。

普段なら躊躇して購入しない値段でしたが、全国旅行支援の金券があったので、奮発して買っちゃい

ました!

沖縄旅行の良い記念です。

 

せっかくなので、首里城から歩いて5分ほどのところにある世界遺産『玉陵(たまうどぅん)』へ。

読めない、、、

1501年に尚真王が父尚円王の遺骨を埋葬するために築き、第二尚氏王統の陵墓となりました。

墓室は3つに分かれ、中室は洗骨前の遺骸を安置、東室は洗骨後の王と王妃、西室には限られた家族が葬られています。

資料室にあったお墓の中の様子。

展示されていたひとつひとつの厨子甕(ずしがめ)、いわゆる骨壷はとても大きく、芸術的で立派なものでした。

探していると普通の住宅街の一角にありびっくりです。

中に入ってみると、もっとびっくり!

ふたつの重厚な石造りの門を抜けると陵墓が。

日本のものではなく、まるで東南アジアの建物のようです。

入口は幹線道路沿いにありますが、南国の木、ガジュマルなどが植えられていて、道路から距離があるのでとても静か。

時間が止まっているように感じられます。

賑やかな華々しい首里城から歩いてすぐの距離でこの静寂。

人の生と死の対比を考えさせられる場所です。

今回の沖縄旅で驚いたことのひとつが、お墓がものすごく多いこと。

特に北部を走っていると、道沿いに立派なお墓を沢山見かけました。

本州のお墓とは違い、敷地が広く人家をかたどった石造りの墓堂。

破風墓といわれ、沖縄地方独特のお墓の形態です。

沖縄は風葬の文化があり、遺体の周りを石で囲って風化させる埋葬方法です。

風化に伴って骨になったら、遺骨を洗浄して骨壷に入れて、再び石室に納骨します。

納骨した後、その場で宴会が開かれるそうです。

賑やかに家族、縁者が楽しんでくれてるのを見て、天国で故人も喜んでることでしょうね。

 

次も世界遺産『斎場御嶽(せーふぁーうたき)』

ここも絶対に世界遺産を勉強してなかったら来なかったはず。

第一、読めません。

「御嶽(うたき)」とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称で、斎場御嶽(せーふぁうたき)は琉球王国最高の聖地です。

琉球国王も参拝しました。

駐車場から10 分ほど歩いて到着。

大人300円の入場料払い、まずは注意することの案内ビデオを見ます。

・石畳保全と安全の為に、ハイヒール等かかとの高い履き物での入場は禁止。

その際は無料の貸出靴に履き替えます。

・過度な肌の露出の服装は控える。

・香炉や壺などの神具や聖水に触れる、移動させるのは禁止。

・神聖な場所なので、大声を出す、祭壇など立ち入り禁止区域への侵入は禁止。

坂道で足元の悪い石畳を慎重に歩いていきます。

これだけの注意事項があると、緊張せずにはいられません。

最初の久高島遥拝所。

遠くに海が見渡せて明るいです。

進んでいくとジメジメと鬱蒼とした森の中。

まるでもののけ姫の世界。

迫り来る崖にはたくさんの穴が空いています。

これは大戦での砲弾を受けた穴だとか。

こんな聖地にも戦争は容赦ありません。

御嶽の中には6つのイビ(神域)があります。

斎場御嶽といえばこの光景。

三庫理(サングーイ)

ここだけやけに明るく、後光が差し込んでいるように思われます。

これぞ強力なパワースポット。

コロナ禍以前は奥まで入れたようですが、今は入れません。

これでいいんです。

昔から人々に崇め祀られている神域に、むやみやたらに入ってはいけません。

その横には2本の鍾乳石から滴り落ちる「聖なる水」を受けるため、2つの壺が置かれています。

「斎場御嶽」すごかった、、、

日本であって、日本でない独特の場所。

世界遺産になったのもわかります。

この場にある木々や草一本、地面の土、空気まで尊く感じられ、簡単に観光客が興味本位で足を踏み入れてしまってもいいのだろうか?

今現在も遥拝所としてお参りされているので、観光客が入れないよう静かに保存するのが良いんじゃないかと私は思いました。

 

この近くには海が見渡せる絶景スポットニライカナイ橋があります。

ニライカナイとは沖縄言葉で海の彼方!

あいにくお天気が悪く海はあまり綺麗に見えませんでしたが、晴れた日の景色は抜群でしょう!

 

若者に人気の『瀬長島ウミカジテラス』

エメラルドグリーンの海が見渡せる傾斜地に展開されたリゾート施設です。

ホテルや温泉、商業施設があり、若者たちで賑わっていました。

駐車場が少なく、路駐してる車が多数。

私たちはサンセットパークの駐車場に車を停めて歩きました。

階段状に白壁造りのお店がいっぱい!

ヨーロッパのおしゃれな海岸風景をイメージさせられます。

お店で購入すると前のテラス席に座れるというシステム。

空港が近いので、ひっきりなしに飛行機が飛んでくるのが見れます。

ここウミカジテラスは飲食店、それもスイーツのお店が多かったです。

お客さんが多くて、駐車場を探すのもひと苦労なので、時間に余裕を持って訪れるのがベスト。

 

今回の沖縄旅の最後の観光は『波上宮』

意外と街中から近かったです。

古来より航路の安全と大漁、豊穣を祈願されました。

ここのご朱印帳がどうしても欲しくて! 

首里城の朱色を思わせる鮮やかな本殿。

これぞ狛犬!沖縄ではシーサーです。

階段を降りるとビーチが広がって、まだ3月なのに沢山の若者が遊んでいました。

本当に波の上にあるような、ビーチから見上げると崖の上に建っている沖縄らしい神社でした。

 

最後に那覇空港でA&Wのハンバーガー。

アメリカのハンバーガーチェーン店で、日本では沖縄にしかお店がありません。

モッツァレラチーズたっぷりのハンバーガー。

くるくるっと巻いたカーリーポテトフライがクセになりそうに美味しかった!

この謎のドリンク「ルートピア」を飲んでみたかった!

コーラに見えるぞ!

いや、違います。

湿布の味がします、、、なぜに?

アメリカの薬局店員だった創業者が、病気の友人のお見舞いとして、薬草や樹脂を調合したヘルシードリンクを作ったのが好評で街角のジューススタンドで売り出したのが始まりだそうです。

納得、、、

 

今回の沖縄旅。

世界遺産を勉強したこともあって、世界遺産巡りとなったのは過言ではありません。

沖縄独自の文化や歴史を深く知る事ができて、中身の濃い濃い旅になりました。

対戦の最後の激戦地である沖縄の傷がいまだに深く、沖縄の人々の平和への想いが強く感じられました。

世界の全てで悲惨な戦争がなくなりますように。

次に沖縄に訪れるときは、首里城完成!

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