鹿児島旅 砂蒸し温泉と桜島 1日目

砂蒸し温泉に入ってみたい、、、

体を砂の中に埋め、顔だけ出す。

本人は快適だろうが、側から見るとなんと滑稽なありさま。

誰も付き合ってくれそうにないな。

なら、一人で行ってみよう!

一人なら身内にぶざまな姿を見られることもないし。

鹿児島熱がふつふつと沸いていると、たまたま「ピーチ航空」のタイムセールを発見!

関西空港から鹿児島片道がなんと!2990円!

これは行きたいなさいとのお告げかも。

初めてのピーチ航空利用で不安もありました。

シンプルピーチ料金なので、無料での機内持ち込みは2個まで、トータル7kg以内。

おまけに関空第2ターミナルからの発着。

ターミナルまでバスで移動。

初めての第2ターミナル出発。

1泊2日の旅ですが、早朝出発、帰りは夕方遅い便の利用なので、時間はたっぷり取れそう。

桜島も行きたいし、仙巌園にある世界遺産も見てみたい。

黒豚にきびなご、さつま揚げに白くま。

鹿児島の美味しい料理を味わいたい!

お宿はお決まりの「休暇村」

『休暇村指宿』には、施設内に「砂蒸し温泉」があり、薩摩料理が食べれます。

急遽決めた旅ですが、この際行きたいところ全て回るぞ!

1泊と言えど「着たきり雀」というわけにはいかない。

最低限の着替えと、朝晩はまだ冷え込むので軽めの防寒着も用意。

タイトにした荷物ですが、なんやかんやで結構な量になってしまいました。

自宅で測ってみたらなんとか7kg以内。 

今からこんなことで、はたしてお土産を持って帰れるのか?

第2ターミナルで、気合いを入れて始発で出発。

関空で電車を降りてから、バス乗り場までをしっかり下調べ。

バスターミナルまでの案内表示があります。

駅を降りるとラッキーなことに沢山の人がバス乗り場まで流れて行ったので、私も付いて行きました。

5分ほどバスに乗り、なんとか無事に第2ターミナルに到着。

第1ターミナルとは違い、プレハブ作りの簡易的な建物。

敷地内でオンラインチェックインを済ませて、事前に荷物を計測機で測ってみると、なんとかセーフ。

手荷物検査での計測も無事クリアしてホッとしました。

ホッとしたら緊張の糸が解けて、お腹が空いてきました。

コンビニもどきはありましたが、品揃えが少なかったです。

歩いて飛行機に乗り込み。

ショッキングピンクの可愛い機体に初搭乗です。

3人席でしたが隣には誰も来なくてゆったり過ごせました。

桜島が見えてきた!

約1時間のフライトはあっという間に鹿児島空港に到着。

やっぱり関西より暖かいような。

足湯がありました。

空港からレンタカーを借りて出発です。

まずはパワースポット『霧島神宮』へ。

爽やかなお天気の中、新緑の山道を走り到着。

霧島神宮は令和4年に国宝に指定されました。

神話の主人公、「ニニギノミコト」が祀られています。

度重なる霧島山の噴火で社殿の焼失と移転を繰り返してきました。

現在の建物は1715年に寄進されたものです。

歴史のある神社ですが、境内は意外とコンパクトで、本殿は最近塗り直されて鮮やかな朱塗りです。

傾斜を利用して建てられた本殿は、手の込んだ木彫りの彫刻が印象的。

参拝前に御朱印をお願いしておきました。

霧島には、かの幕末の志士、坂本龍馬が西郷隆盛に勧められて、寺田屋事件で襲われた傷を癒しに妻のお龍さんと湯治療養で訪れました。

その際に霧島神宮も訪れています。

これが日本初の新婚旅行と言われています。

坂本龍馬と同じ地を訪れているとは、キリッと身の引き締まる思いです。

霧島神宮を後にし、車で走ること約15分。

旅に出る前から決めていた、お目当ての薩摩黒豚豚カツが食べれるお店『黒豚の館』

人気店ですが、時間が早かったせいか運良く席につけました。

豚カツだけでなく、カレーやハンバーグもあります。

せっかくなんで、霧島高原純粋黒豚の3種類の部位を食べたいと「黒豚三味かつ定食」を注文。

よっ、待ってました!

ボリューム満点。

手作り豆腐まで付いてます。

黒豚豚カツは衣がサクッとしていてお肉は柔らかく、肉本来の旨みが凝縮されています。

ミルフィーユ豚カツも美味でした。

この豚汁もお肉がたっぷり、根菜もたっぷりの具沢山で良いダシが出ていて美味しかった!

私はフィレが好みでした。

旨みいっぱいの霧島高原の黒豚を堪能し、次は桜島』へ。

山道を抜けて海岸線沿いを走り、フェリー乗り場に向かって走ると、錦江湾越しに桜島が見えてきました!

おー!会いたかった!

それからずっと左側に桜島を拝みながら、フェリー乗り場に到着。

レンタカーごと乗り込みます。

車のサイズにもよりますが、今回の自動車航送運賃は運転手1名の運賃込みで1950円でした。

料金は桜島港を降りてから支払いました。

車から降りてデッキに上がり、迫りゆく桜島をじーっと眺めます。

青空をバックに小規模ながらモクモクと噴煙が上がっているのが見えます。

現在もしっかり活動中です。

フェリーの中のうどんが絶品でお勧めと言われてますが、15分ほどの船旅であっという間に桜島港に到着。

どこに美味しいうどんを食べる時間があるのでしょうか?

フェリーを降りて、目指すは桜島の山を一番間近に見られる湯の平展望所。

展望台に行く途中にも、火山灰とおぼしきものが見られます。

眼前に桜島が見えて、迫力満点!  

桜島は北岳、南岳の2つの火山が合わさって出来た火山です。

今まで何度も噴火を繰り返して、今も小規模ながらモクモクと噴煙を上げています。

自然の生命を感じる風景です。

これまで何度も大噴火があり、大正の噴火は世界最大規模で地震も発生し、多くの死者が出て村落が埋没しました。

この時の噴火で桜島と大隅半島はつながりました。

大正の噴火では神社の鳥居が隠れてしまうほどの火山灰が降りました。

せっかくなんで、今から火山灰に埋もれてしまった鳥居を見に行ってみたいと思います。

車で桜島を走っていると、あちこちに噴火の時に降ってくるであろう溶岩避けのシェルターがあります。

小学校の窓際には、黄色いヘルメットが並んでいるのが見えました。

桜島火山ハザードマップ。

いつ噴火するかわからない状況を身近に生活の中に感じながら、島民の方が暮らしていらっしゃるのがひしひしと伝わります。

大正時代の噴火で火山灰に埋もれてしまった『黒神埋没鳥居』  

こんな凄まじい量の火山灰が降ったのかと今の状況からは考えられません。

噴火の脅威を後世に伝えようと、当時の町長さんがこの鳥居を残すことにしました。

地元の中学生や地域の方が掃除をして、この鳥居をしっかり管理してくれてます。

横にある小さな建物には当時の資料が展示されています。

桜島でオールナイトコンサートを開催した鹿児島出身の長渕剛さんの記念の像、「叫びの肖像」が見たくて、赤水展望広場へ向かいます。

溶岩があるぞ!と『有村溶岩展望所』でトイレ休憩。

せっかくなんで、展望台まで登ってみました。

大小様々な溶岩がごろっごろに落ちています。

ここにも火山灰が沢山ありました。

なぜか溶岩に小銭が置かれています。

日本人は、水があるところといい、なぜこうやって小銭を置くのでしょうか?

展望台から見る桜島はそれはそれはもう絶景!

美しいとさえ思えます。

個人的にここが桜島の火山を見るベストビュースポットだと思います。

そして、赤水展望広場にありました、ありました!

この場所で長渕剛さんが2004年に故郷鹿児島の桜島でオールナイトライブを開催した記念の「叫びの肖像」

無骨な長渕さんを模したような、桜島の溶岩で造られた巨大なオブジェです。

島民4700人のところに75000人を動員した伝説のライブで、対岸の鹿児島市内までライブの様子が聞こえていたそうです。

桜島の火山に向かってシャウトしています。

長渕さんとファンの熱い思いがひしひしと伝わってきました。

今回レンタカーで思いのほか桜島内を一周しました。

青空に映えた美しくも生命力溢れる桜島の火山と、そこでたくましく暮らす人々を感じられ、見応えたっぷりで来て良かったです。

「また、来るよ〜!」

そんな思いを抱きながら、桜島を後にします。

帰りのフェリーで錦江湾に現れるイルカ達にお目にかかれるかと海を眺めていましたが、見ることが出来ずに残念でした。

日が暮れる前に砂蒸し温泉に入りたかったので急いで移動。

今日のお宿『休暇村 指宿』

ホテル内に砂蒸し温泉があり、薩摩郷土料理が食べれることで休暇村の中でも人気のお宿です。

全国旅行支援が利用できました。

チェックインして夕食までのわずかな時間で砂蒸し温泉へ。

温泉大浴場で専用の作務衣に着替え、いざ出陣。

頭にタオルを被り、係員の方が掘ってくれた砂湯に寝転がりると、温かい砂を慣れた手つきでかけてくれます。

念願の砂蒸し温泉、お、おもい、、、

温かい砂でポカポカと体が温まりますが、砂の重みが気になって10分ぐらいで上がりました。

携帯持ち込みOKで、係のお姉さんにお願いすると無様な姿を優しく何枚も写真を撮ってくれました。

ここでの写真はみっともないお姿。割愛いたします。

さて、お目当ての薩摩料理はハーフビュッフェとのコースにしました。

黒豚しゃぶしゃぶや豚骨煮、錦江湾でとれた新鮮な地魚のお刺身がいただけました。

3種類のお醤油が用意され、お好みに応じてお刺身で味わえます。

お初のきびなごのお刺身はあっさりしていてクセがありません。

お箸でかっさらって食べれそうです。

他のお刺身も新鮮で食べ応えがありました。

黒豚ヒレの黒酢煮

黒牛のタタキ

とどめの鹿児島を代表するブランド「六白黒豚 」のしゃぶしゃぶでもうお腹がはち切れそうになり、お肉を少し残してしまいました。

お料理を運んでくれた係の方が、量が多いのでハーフバイキングは後で取りに行ってもらった方がいいですよと言われたことが納得。

とは言え、卑しい根性丸出しで、さつまいもの天ぷらやサラダなど、しっかり調達していただきました。

しめは自分でトッピングしたしろくま

  

見た目の雑さがハンパない。

薩摩は焼酎の名産地。

薩摩焼酎の飲み放題がありました。

焼酎好きの方には、たまらないメニューですね。

念願の桜島、砂蒸し温泉を体験できて、満足、満足。

明日も精力的に動いて、鹿児島を満喫します。

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