昨日は満腹で酔いも回って早めに寝たので、やっぱり早く目が覚めました。
旅に出たら恒例の早朝お散歩タイムです。
今回は休暇村の敷地内にある「深山砲台跡」に行ってみます。
以前、友ヶ島に行った際にも砲台跡を見ましたが、じめじめと暗くうっそうとしていて戦争の暗い背景を物語っているような印象を受けましたが、同じような感じなのでしょうか。
レンガ道を歩いて行きます。
いきなり暗くて何かが出てきそうな雰囲気で、1人で歩いていて恐怖を感じました。
不安を感じながらも迷うことなく深山砲台跡に到着。
友ヶ島の砲台と同じく、大阪湾防衛のために明治時代に作られました。
砲台の案内の看板が落書きされて、歴史を物語る大事な遺跡なのにこんなことをするなんて嫌な感じを受けました。
こういう落書きはやめてほいしです。
林の中はじめじめと湿っていてレンガは苔が生えて長い歳月が感じられます。
こちらは弾薬庫。
怖いけどトンネルをくぐり撮影。
さすがに階段を降りる勇気はなかったです。
友ヶ島で見たのと同じで、悲しい歴史の爪痕が今も片隅に残っているのが切ないです。
しかし、こういう残された遺構から過去の出来事を学び、今の私たちがあるのだと考え次世代に残していかなければいけません。
暗くて1人で不安でしたが、とても立派な遺構を見に来れて良かったです。
ここから階段を登ると視界が開け、紀淡海峡を望む展望台に到着しました。
展望台にはこんな案内板が。
「瀬戸」とは狭い門という意味の瀬戸が変化したもので、陸地と陸地の間に海が挟まれた海峡という意味です。
ここ加太と地ノ島、友ヶ島、淡路島の間には3つの瀬戸があり、淡路島と瀬戸の間にある由良瀬戸は深さが197mです。
かたや加太から地ノ島間の加太瀬戸は65m、地ノ島から友ヶ島間の中の瀬戸は118mなので、大昔は加太と友ヶ島は陸続きだったと考えられています。
この紀淡海峡は潮流が速く、身が引き締まった天然真鯛が有名です。
また、春にも天然真鯛を食べに来よう!
小一時間ほどのお散歩を済ませて、朝風呂に入りに行きます。
大浴場は空いていて、ほぼ独り占めのインフィニティ風呂でゆったりと眼前の景色を眺めながらの入浴。
これでこのお風呂ともしばしのお別れ。
思い残す事のないよう、しっかり堪能しました。
早朝散歩に出かけて、温泉にも入り、良い具合にお腹が空いてきました。
ちょっと遅めに朝食会場に向かいましたが、混んでいて少し待ちました。
待ったおかげで窓際のこんな良いお席を案内していただきました!
朝食は和食と洋食のお膳のどちらかを選ぶことができ、私は迷わず和食膳を選びました。
和食膳のメニュー
重箱に可愛らしくおかずが入っています。
新鮮ないかそうめんがいただけました。
これだけでは物足りないかなと思いきや、バイキングコーナーもあり、昨夜と同じようにご飯や味噌汁、サラダにデザートも取りに行けます。
休暇村 紀州加太の名物
おにぎり屋 『掌(たなごごろ)』
すごい数のトッピングメニュー!
料理長自らおにぎりを握ってくれます。
ご飯も少なめとかいくら多めとかリクエストを聞いてくれましたよ!
沢山食べたいところですが、まずは
テレビでも紹介された『掌名物!地養鶏卵黄漬け』
卵黄がツヤツヤ光っていて見るからに美味しそう!
お醤油味がしっかりと卵黄に染み込んでいました。
お腹に余力があれば、もっと食べたかった。
次は並んでる前の人が注文していたのを見て私も。
サーモン・いくら
たっぷりのいくらの下にサーモンが埋まっています。
いくらは醤油漬けではなく、白だしで漬けてる感じでした。
もっと食べたかったですが、お腹が悲鳴をあげているので、今回はこれでおしまいにします。
料理長さんのお話では、年配の女性の方で最高おにぎりを17個食べられた方がいらっしゃるとか!
おそらく、これを目当てにお腹を調節して来られたのでしょう!
私も17個までとは言わず、次はもっといろんなトッピングを楽しみたいです。
おっと!忘れていました。
各席に固形燃料で温める陶板焼きプレートが用意してあり、バイキングコーナーの生卵を持ってきて目玉焼きにしたり、ベーコンを焼いたり出来ます。
係の方が、フレンチトーストもご用意できますよとおっしゃってくださったのでお願いしてました。
他に目が眩んでしまい、すっかり冷めていました。
品数豊富で色々食べたいと欲張ってしまい、また朝からお腹がはち切れそう。
夕食、朝食共に地元の新鮮な食材を使った文句無しのお料理にいつもながら脱帽です。
これだから休暇村宿泊がやめられない!
それに加えて、レストランの接客が抜群に良かった!
外国の若い方も一生懸命慣れない日本語で丁寧な温かい接客をしてくれました。
日本の若いアルバイトさんたちも笑顔でとても好感度が高かったです。
教育がしっかり行き届いていて、一人旅でしたが不快に思うことなく、本当にゆったりと美味しい食事を味わう事が出来ました。
チェックインの時にマスクをちゃんとして来たということで、チェックアウト時間が本来は10時のところ、今回は11時まで延長OKです。
部屋でもう少しゆっくりできます。
9時15分から9時30分の間、インフィニティ風呂の撮影がOKなので、大浴場で写真撮影。
改めて絶景かな!素晴らしい景色です。
露天風呂にリラックスチェアがあります。
お掃除の途中なのに、せっかくだからと係の方が快くインフィニティ風呂をバックに写真を撮ってくださり、ありがとうございました!
後ろ髪を引かれながらとうとうチェックアウトです。
最後にお天気も良く部屋からの最高の眺め。
また帰って来るよ!と心に誓って『休暇村 紀州加太』を後にしました。
次は『湯浅醤油』へ向かいます。
休暇村からは車で1時間ほどで到着。
醤油蔵らしい趣のある建物です。
紀州湯浅は醤油発祥の地です。
紀州のお坊さんが中国の径山寺から金山寺味噌の製法を持ち帰ったのが始まりです。
水質の良かった湯浅で盛んに醸造されるようになりました。
醸造過程で野菜の水分が樽の上に溜まりとして出てきて、これを調味料として改良したのが湯浅醤油の起源です。
売店のある吹き抜けの建物の中。
醤油職人の心意気が感じれらます。
湯浅醤油の醤油蔵では全国的に数少ない見学、体験が出来る蔵です。
醤油を寝かせている樽。
売店に降りてきて、湯浅醤油を買いました。
同じ湯浅醤油でも用途に応じた種類があるんですね。
料理全般に使える『樽仕込み』
お手頃価格です。
赤身や脂身の多い刺身、ステーキに合う『生一本黒豆』
違いを試したくて両方とも購入しました。
金山寺味噌が大好きなお世話になっている方へ『具だくさん金山寺味噌』を購入。
美味しそうだったので、私も買えば良かったな。
隣の蔵カフェでお醤油ソフトをいただきます。
お醤油ソフトがぼけててごめんなさい。
ソフトクリームと醤油は合わないように思いましたが、これが意外と合うんです!
置いてあった湯浅醤油をかけてみると、これいわゆるキャラメルではありませんか!
今まで想像できない味わったことのないソフトクリーム。
本当に美味しかったです。
次は湯浅醤油から車で30分ほど走った所にある有田・箕島漁協直営『浜のうたせ』に向かいます。
家族から名物のしらすを買ってきてとのリクエスト。
本当に漁港すぐの所にあり、目の前にたくさんの漁船が停泊しています。
2020年4月にオープンした『浜のうたせ』は太刀魚の漁獲量が長年日本一の和歌山県箕島漁港にあります。
どおりで休暇村加太でも太刀魚推しだったはず。
ここで水揚げされる太刀魚は紀伊水道の潮にもまれた脂のりの良い「紀州 紀ノ太刀」のブランドで評価が高いです。
店内に入ってすぐには地元で採れた新鮮なお野菜が並んでいました。
和歌山の特産のみかんのジュースが沢山ありました。
そして奥に進むと、、、
新鮮なお魚がいっぱい!
一匹ずつ、ラップに包まれて綺麗に並んでいます。
言わずと知れた「鯛」
大きい鯛!
こんな大きい鯛なかなか見かけませんよ。
『紀州 紀ノ太刀』 太刀魚
長い、長い。
定置網で獲れた出世魚「ハマチ」
成長に伴って呼び名が変わります。
40㎝ぐらいのものをハマチと言います。
出世魚 ハマチの前の「ツバス」
20㎝ぐらいの大きさです。
ここにはありませんでしたが、出世魚の親方、ブリは80㎝ぐらいのものを言います。
「オジサン」ってこのネーミング。誰が付けたのか。
こちらはオスのオジサンか、メスのオジサンか。
写真では確認出来ませんが、オジサンの顔には長いヒゲがあり、このヒゲを使って魚や甲殻類を探して食べていて、ヒゲのある顔が人間のオジサンのように見えるのでネーミングされたようです。
って、そのまんまやん!
面白くて調べてみると、「オバサン」という魚もいました!
千葉県で「オバサン」と呼ばれる「ヨシキリザメ」
サメですか?!
そして、、、
「ババア」と呼ばれる魚もいました!←ふざけてますか??
「ババア」は通称名で正式名は「タナカケンゲ」
日本人の名前みたいですね。
見た目、ナマズのような深海魚です。
顔がおばさんのようだったので「ババア」と呼ばれています。
って、もうちょっと可愛いネーミングにしてあげてよー。
(人間のババア代表より)
こちらはほうぼう
高級魚だそうです。
色鮮やかな大きなヒレが特徴ですが、食べやすいようにヒレを処理してくれているのでしょう。
鮮やかでグロテスクな『ミノカサゴ』
ヒレに毒があるので要注意です。
あえて危険な魚を食べようとは思わず。
おすすめの食べ方は天ぷらだそうです。
奥の調理場で、リクエストにより調理してくれます。
ここでは新鮮なしらすが沢山入っていて1パック500円を買って帰りました。
次来たときに新鮮な魚を買って帰ります。
隣にある『うたせ食堂』に寄ってみましたが、食事に提供時間は終わっていて、喫茶のみとなっていました。
てんこ盛りのしらすがのった丼ぶりが名物で、こちらも次のお楽しみにとっておきます。
この二日間の休暇村加太宿泊の一人旅。
誰にも気兼ねする事なく、行きたい所に行き、美味しいものを食べ、時間も気にする事なく、充実した一人旅でした。
癖になりそうです。
またこんな一人旅をしたいです。
さて、そろそろお家に帰るとしますか。
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